ホームページ制作会社としてインターネット創成期より活動しております。良いものを安くはもう当たり前の時代です。

ご挨拶 ホームページ制作会社 エンジェルズ・テイル(株)です
安くて良いものを作るために、日夜試行錯誤を重ねております。
弊社の経営についての考え方について、少々長くなりますが書かせていただきました。
まずはご一読いただき、弊社の事を知って頂きたいと思います。

ごあいさつ
カローラ売ってベンツを納品
以前、私がソフトウェア開発会社に勤務していた時によく言われた言葉です。
勿論、よい意味であろうはずはありません。カローラ並の金額で、高級外車(ベンツ)を納品してどうするんだ!!
そんな事をしていたら、会社はつぶれてしまうぞ!!という叱咤激励というかお叱りの言葉なんです。
システム・エンジニアなんて仕事は、お客様に気に入られてなんぼの商売。お客様との信頼関係がないと成り立たない仕事
ですから、ついついお客様に気に入られようと、無理を承知で追加仕様を請け負ってしまう場面というものが多々ありました。
経営側にしてみれば、とんでもない話なんですが(私も経営者になってひしひしと感じています。)、最近はちょっと考え方が
変わってきました。
確かに社会情勢も変わってきましたので、当時と同じ状況ではないのはありますが、カローラ売ってベンツを納品してやろう
ではないか!なんて事を真剣に考えるようになってきました。
要は、ベンツをカローラ並の金額で生産できればよいわけです。
京都の職人の分業制に学ぶ
仏壇・仏具や京人形、呉服など、京都では古くから分業制で生産行為がなされてきました。
実は、ソフトウェア開発なども、こういった分業スタイルを取っているのですが、企業内での閉ざされた分業制でしかなく、
京都のそれとは違うものなのです。
京都の分業制では、それぞれの工程が独立した企業(個人の場合も多いですが)であり、マイスターなのです。
したがって、それぞれの工程が経営も行う事により物の価値というものに対する理解力を持っています。
また、それぞれの工程に特化する事により、いかに効率よく生産活動を行うかという事を常に追求している訳です。
ここから、生まれてくる物が伝統工芸になりオートメーションでは生産する事の出来ない価値をもったものになるわけです。
さらに、各工程がきちんと利益計算を行った中から最高の効率化を図るわけですから費用も安くなります。
企業に雇われている職人(技術者)という形態になってしまうと、こうは上手くいかないものなのです。
とかく、技術力だけを兪やされる京都の分業制ですが、そういった意味での効率化というものも実は存在しているのです。
会社という形態に捉われない物作り
企業が従業員を雇うという事は、その保障をしなければなりません。
昨今問題になっている派遣切りなどは、安い労働力を利用して企業経営を成り立たせようという考えに基づくものでした。
その結果が現在の状況です。つまり、目先の利益を追及しすぎて企業どころか経済社会全体の基盤を脆弱にしてしまった
というのが私の見解です。
デフレ社会はまだ暫く続きそうです。脆弱な基盤から脱却しない限り、この情勢を打開する事は困難なのかも知れません。
弊社は、企業形態を根本から見直す事でこの価格競争になった時代を乗り切ってゆこうと模索しております。
職人として独立している個々の技術者集団で分業制を成り立たせることはできないものだろうか。。。
なんだ、外注するだけじゃないかと思われる方も多いのではないかと思いますが、根本的に違うのです。
特定の作業を、発注元の指示通りに行うのが一般に外注と呼ばれる形態です。よくも悪くも発注元の指示にすべて合致して
いれば、指示が間違っていたとしても、外注先にはなんの落ち度もなくなってしまいます。それで本当に良い物が作れるで
しょうか?答えはNoです。
京都の分業制はそういったものではありません。それぞれの工程はその工程のマイスターに任せる事によって、最高の
品質を築き上げているのです。誰かがすべてのイニシアチブを取って仕事を委託している訳ではないのです。
したがって、上流工程の失敗やミスも指摘しあい自らの工程に責任を持ってあたる事ができるのです。
分業制では、工程のつながりは上下関係ではなく、横一線なんです。
これが、弊社の目指している会社の在り方なんです。
価格競争に打ち勝つために
これで、よいものを作り上げるルーチンは出来上がりました。
しかしながら、工程が移動する事によってロスが発生したり、意志疎通がうまく行かなかったりと課題は山積みです。
また、営業系というものはなかなかフリーランス体制を取る事が難しい部分もあります。
しかし現状は、企業としての固定費を最小限にする事もでき、効率も徐々に出てきております。
問題は、受注がなければ何にもならないという事なんです。そういった意味で、営業・宣伝に対する分業方法についても、
現在検討を重ねている状況です。
弊社も、現在はこういった状況で過渡期ではございます。
しかしながら、やみくもに単価を抑えて価格破壊を謳うのではなく、足元をしっかり固めた体制で、お客様のニーズにお答え
できるように、日夜努力をいたしております。
このような企業ではございますが、どうぞ皆様御贔屓くださいますよう、よろしくお願いいたします。
2009年12月24日 エンジェルズ・テイル株式会社 代表取締役 角田 浩